独立するには覚悟が必要。退職から起業まで4ヶ月かかりました!

令和元年7月下旬にて長年勤めてきました会社を退職しました。溜まっていた有給を有効活用させていただきました。

バイトから正社員へ、そこから管理職また役員と経験させてもらいましたが新しいことや自分が信じれることを求めて退職したことに後悔はありません!唯一あるとしたら給与でしょうか?福祉業界では結構いただいていた方です。

そんな待遇からなぜ独立するのか?退職から起業までの時間で何が大変だったかをご紹介します。独立希望の方の参考にしてください!

 

退職届を提出まで数年かかってしまいました!

さあ、独立するぞ!って思いつき退職届を提出するイメージがありますが、実際はなかなかスムーズにいかないことが多いです。

どんな業種でも自身の仕事の流れは他者は深く知っていることは以外と少ないってことです。同じ業務でも人それぞれであり、仕事のやり方も十人十色なんですよ!

いざ退職となれば当然ながら引継ぎがあります。キチンと引継ぎができればいいのですが…時間が必要になる可能性は高いです。

また、退職届を受理されるかどうか?退職の意思を示せば退職はできますが、円滑に受理されるか?引き留めされるか?で気持ち的に変わってきます。

同僚に負担がかかってしまうと申し訳なくなってくる気持ちもよく分かります。人手不足の職場なら確実に負担は大きいでしょう。

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僕の場合は退職決意してから実行まで5年かかりました。まあ、入社してからずっと独立を目指していました。妻いわく、僕は誰かの下で働くことは不可能だと言われたこともあります。自分が正しいと思わないと従わない性分だからって理由です!

理由は様々ですが、5年という時間がかかった事実と今から5年の時間を取り戻すことの大変さは言葉では伝え切れないでしょう!

どうして独立しようと思ったのか?簡単ではなく困難な道を選んだ意味。

ここ最近、独立起業って言葉が多く聞かれます。ニュースなどで大学生が卒業後に就職せず起業することも多いと掲載されることもあります。学生の時に起業する方も結構います。今まで日本は起業する年齢層が高かいと言われてきました。海外では若い年齢で起業する数が多いのも事実です。

これまで日本で起業する年齢が高くなっているのか?って疑問に思うことがありました。自身が独立の意思が固まってきたあたりで気になってきたのです。

僕自身、いま40歳になりました。人生80年生きると計算して折り返し地点です。独立すると決めたのも33、34歳でした。新しいことで、いまある風潮を変えたいと考えましたが会社自体を変えるには力がなかったと反省していますが逆に自分で作ればいいって決意しました。

独立って、なんかカッコよく聞こえませんか?会社を作るって人生で何度もない経験です。でも、字では簡単に書けますが…実際は困難ばかりで悩みながらです。

いま思えば、起業も体力が必要です。アイデアも必要です。これって若い方には有利なんですよ。体力は当然あるし、アイデアって視野が広くなければ浮かばない。組織の中に長年いたら視野が狭まり頭が硬くなってくるのです。染まってしまうっていう方が自然ですね。

最近の若い方が仕事で長続きしない問題を取り上げていますが、時代の流れや背景も考慮していくしかないのです。その中で就職するより会社を作るって決断する人が多いんです。

資本金どうしよう?資産を売って資本金確保!

アメリカでは銀行の役割の中に起業する人材を育てる責任があると考えています。起業する人に率先して融資を行い会社を育てることで銀行や国も利益になるって話です。確かにアメリカでは若い世代が起業し世に出てきています。

では日本ではどうなのか?銀行から融資される可能性は相当低いです。残念ながら海外と比べると起業支援が少なく厳しいと思います。

そのため、民間より行政機関や信用金庫などベンチャーに融資する機関も多くなっています。実績も大事ですが起業の中身や将来性をみて検討してくれる可能性は高いのです。

起業するにも資金が必要ですが、よく起業資金について調べて見ると「コツコツと貯金するべし」って文章が多くあります。確かに計画性を問われれば事前に資金を貯蓄する方がいいでしょう。しかし、実際は違ってきますよ。

事業計画は重要なモノになりますが、起業する数年前から起業する時期の見通しなど当然ながら立てれません。憶測で作り上げることは可能ですが「憶測」でしかないのです。

多くに場合は起業家ひとりひとりに諸事情があり、すぐに退職もしくは退職後すぐに起業する事が多いでしょう。また、ビジネスとは時間との戦いでありヒントが浮かんでも実行に時間がかかったら他の誰かにチャンスを奪われます。

すごいアイデアは必ず誰かも思いつくモノです。すぐに実行し実現に近づけるかが勝負の世界がビジネスなんです。貯金する時間がなく、このチャンスに賭けて起業する方も多いはずです。

では、貯金する時間がなく起業する場合はどうすれば?

僕自身、貯金もなく今しか起業のチャンスはないと考え独立しました。福祉業界も新しいことを取り入れないと生き残れない時代に入っています。前職に入社した頃に思い描いたことが、次々に他の同業の会社で取り入れられている事実は正直いって不安でした。当然ながら経営陣に危機感を持って視野を広げて欲しいと訴えましたが…

競争社会で勝ち残り、今より利用する方々のニーズが反映するにも今しかないと決断して今日に至っています。起業には資金が必要だと他の記事に書いた記憶がありますが、会社を立ち上げるには資本金が必要になります。昔は資本金で1000万円が必要だったようですが今は1円でも可能です。ただ、実際は1円ってことは少ないでしょう。

では、僕の場合どうしたか?資本金を一定の金額が欲しいと思っていたので自身の資産を売却することにしました。売却した資金を資本金に入れ込み自社の株式を購入です。それでも当然足りませんので、起業融資を検討しました。

自己資金では足らない。その時は起業融資の可能性が高い銀行探し!

候補は民間の銀行ではなく、起業融資を多く扱っている公庫に絞りました。融資獲得するのも申請したらOKではなく、審査が必要になります。民間より融資率が高いようですが逆に起業内容や事業計画がどうか?収支予算計画の中身や将来性など本当に詳細に審査されます。繰り返しますが本当に細かく調べられますので事業計画等は確実に詳細に記載するようにしましょう!

起業融資が可能な金融機関は民間の銀行以外に多くあります。起業後のことも考えるならば信用金庫も選択肢の1つに入れてください。信用金庫は中小企業を支援してくれる銀行の1つです。僕の会社も給与振り込みやメインの銀行にしています。

資本金及び融資で起業準備を行っていきます。ここからが本当のスタートになります。

法人立ち上げは難しい?僕は時間を無駄にしたくなかったので依頼しました。

法人の種類って全て言えますか?結構多くあって法人の内容も様々です!起業する法人で登録料など支払う金額が違ってくるので起業する方は注意してください。ここは最初に悩みますよ。僕は株式会社と決めていたので案外スムーズに決めれました。

しかし、申請書類など本当に多く慣れていないと難しいです。法人立ち上げの総費用も自分でする場合と専門家に依頼する場合の差額も数万円程度です。僕は素直に依頼しました。節約するべきだと思いましたが、その時間を次の行動にあてたいと考えていましたし実際、お願いして良かったと感じています。時間は本当に大切ですので…!

法人が誕生!これで法人としてできる事とは。

法人化を進めてきた理由がありますが僕が起業したい業種が許認可が必要で法人格が絶対条件の1つでした。そのため、許認可に向けて準備を進めると同時に法人としての責任や行動を求められます。一昔前と比べて株式会社を立ち上げるハードルが低くなっています。

設備とか備品は新品か中古か?僕も悩みましたが基準を作りました!

なんとか初期費用を抑えたい!これって大半の経営者が思うことです。資金が潤沢にある方は気にしないでしょうが…!

新品の商品は本当に高くつきます。事務用のモノは元々高く設定されていますので当然です。事務所に必要なデスクや椅子またPC・複合コピー・電話機や冷蔵庫など新品で安く見積もっても十何万円はいくでしょうね。

新品がどうしてもいいんだ!って場合はネットで探すことも手です。また発想を変えてしまいリースにする方法もあります。事務用品は会社が続く限り必要なモノに変わりはありません。リースを行うことで毎月の支払額を抑えながら新品が手に入るのです。ただ、リースする年数が決まっているので注意が必要です。

僕は新品より中古でもいいと考えていますので当然安い中古を探しました。消耗品の1つと割り切れば費用を抑える方がメリットが多いからです。なるべき綺麗なモノを探して揃えました。

僕の基準としては、日頃使い壊れやすいモノは中古!サービスの目玉になるモノは新品を!って考えです。収益が高くなってくれば備品なども順次入れ替えていきます。

広告や宣伝をする媒体はどうしよう?費用かけず対応する方法について

利用してくれる方々や新規利用獲得の方法として広告や宣伝があります。HPだけでも様々ありますが金額も同じく様々です。デザインや内容にこだわりがあれば費用も高くなります。内容も単に事業内容の説明や概要などであればいいのでしょうが、ネットショップなど対応出来るHPだと金額も上がってしまうようです。

これは、運営者がどんなHPにするかで決まってきます。逆に費用を抑えたいと考えているのでしたら無料HPなどを活用するのもいいです。SNSも広告活用ができますので積極的にUPしていきましょう。

妻が率先して無料HPやSNSを活用して会社の宣伝をしてくれています。費用を考えたら出来ることの限界は確かにありますが、やりようによっては効果は出せます。

ただ、言えることは見た目も重要ですが伝えたいことを分かりやすく!だと思っています。写真を添付することで視覚的に入ってきやすく、その後で説明があれば一連の流れで理解につながります。

活用方法や書き方、写真のあげ方で費用を抑えながら効果を高めることも可能です!

 起業がゴールではありません。経営者としてあるべき姿とは!

4ヶ月の時間を使って、やっと起業のスタートが切れました。この4ヶ月の時間は僕にとっては貴重なモノでした。前職での勤務年数12年で結構心が折れていたのでひと休みしながら新しい挑戦の準備ができました。

起業するってことは背負う覚悟の重みが増すって意味です。これは一緒に働いてくれるスタッフやその家族の生活の責任もありますし、当然ながら僕自身の家族も含まれます。

また、会社として取引相手や付き合いのある銀行など信用を前提に取引をしている上で社会的な責任もあります。社長と言われることが格好いいと思うかも知れませんが…実際は心の中で様々なプレッシャーとの戦いを繰り広げているのです。

会社の規模が大きいや小さいなど関係なく背負う責任の重さは同じだということを知っておいて欲しいと思います。

 

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経営者として視野を広く持ち信念は曲げない「ブレない」ことが重要です。「ブレない」って結構難しいモノで多数の動きに合わせてしまうことが多いです。合わせること自体に問題はありませんが、熱意がないのに多くのことに手を出すことに注意して欲しいと思います。

参考に僕の信念は「利用する人が楽しいことを取り入れる」です。単に楽しいだけではなく「次につなげる」に重きをおいています。ですので、この人にとってどうだったらいいか?を考えて前段階でそれにつなげる何かを導入する!

例えば!いつかプログラミングを習得してSEになりたい!そのためには今から基本を学ぶ必要があるけど専門用語が分からないみたい!だったらゲーム感覚で基礎から学ぶ方が取り組みやすいから…マインクラフトを導入してみたらどうかな?

簡単に流れを書いてみましたが、こんな感じですね。基本的に僕は「その人の今と次のステージをつなげること」をイメージして対応を考えています。

だから、その人にとって最善だと思うことはいろいろ試すかも知れません。他の人からみたら一貫性がないと思うでしょう!でもいいんです。自分の中に答えがあったり意味があれば!結果的に相手が喜べば間違いではないんです。

ビジネスは年商や社長の年収がナンボ?ってところに興味がありますよね。確かに営利法人なら利益を出すことに力が入るでしょう。誰もが成功して今より豊かな生活を望みます。

しかし、業績として大きく影響を与えるのはお客なのです。ニーズに応えれないと一気に人は離れていくでしょう。また、信念がブレる経営者の会社も同様です。

だからこそ、経営者になることがゴールではなくスタートなのです。

僕自身、この4ヶ月で学び再確認しながら起業を目指してきました。妻も同じく苦い思いをしながら数字とにらめっこです。今回は僕より妻の方がプレッシャーは多かったと思います。起業したばかりだと信用も1からで実績がないのでいろいろと超えないといけないハードルは高く多かったです。

僕以上に起業への熱意があったので起業できたと言えます。起業する上で本当に大切なのは一緒に夢を追ってくれる人がいることも重要なキーワードでもあると感じました。

これから起業を目指す人、経営者になったばかりの人!会社もスタッフも、その家族や自身の家族、取り引き相手や社会に対してもプラスになる会社作りを目指していきましょう!